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Vol.27 2024年8月20日発行

虚心坦懐

Vol.27 2024年8月20日発行

 8月11日、龍勢の打ち上げ順を決める抽選会場となった椋神社の社務所を埋めているのは、今年の龍勢の奉納者と各流派の方たち。龍勢は点火と共に一発勝負の大博打の期待と興奮が一気に10月の空に現れると思っていたが、大博打はすでに今日ここから始まっていたのです。
汗が背中を伝う中、申し込み順に打ち上げの順番を決めるくじを引く順番を決めるくじを引きます。「花の森こども園さん27番」
この瞬間小さなどよめきと笑いがおこり・・・そう花森のくじ引きは最後、残ったくじが花森の順番となることが決まりました。
思わず手を合わせましたが天使が囁きます。「何を望もうとしているの?自分のいいポジション?それは誰かの不運を願うことじゃないの?」思わず合わせた手を離します。すると、今度は悪魔が囁きます。「何いい子なってるんだ。正直にいい順番がくるように願って何が悪い。くじとはそういうものだろう。」
手を合わせたり、離したり、挙動不審。
 椋神社のお膝元で、ようちえんができることは、場所探し8か所目の奇跡でした。初めての奉納ができることだけでも夢のようなことなのに、なんて欲張りで薄汚くなっちまったのか。
「虚心坦懐」すべては流れに身を任せて臨もう。
そういうものが心に湧いて両手を膝におきました。

この秋、森のECHICAは瑞雲流にお願いして椋神社に龍勢を奉納します。
打ち上げの時間は3番目です。
9時過ぎくらいと思います。
今年の龍勢のピークは、ここにもってこようと思いますので、今年の龍勢祭はお早めのご参集をお願いします。虚心坦懐?

 わだかまりは子どもを観る目を曇らせます。お仕度を解くのもゆっくり、食事を食べ終るのも最後のYくん。それでも先生たちは急き立てませんでした。のんびり、ずるずる、だらだら・・・おとなの捉え方で彼を見誤ってしまいます。ある時Yくんがつぶやきました。

「ロッカーの前が空いてきたからそろそろ支度しよう」

つくづく虚心坦懐
                                   代表 葭田あき子

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©2021 認定NPO法人 森のECHICA  2021.10.9

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